2008年08月23日

坑内の女リーダー

女友達と酒を呑んでいて面白い話になったのでブログに書く。
以下、女性が輪姦されるような官能小説の話題が中心なので注意。
男どもを率いて炭鉱で働く女リーダーが、部下数人と坑内で落盤に遭い閉じ込められる。
で、自棄になった部下の男どもが、日頃の鬱憤も込めて女リーダーをレイプする、という、
タイトルは忘れたけれど、官能小説に限らず、漫画なりゲームなりでもありそうな展開。
この手の話の終わり方は、穴から光が差して外から助けが来るか、絶望しつつ全員死ぬか、
SEXシーンが目的なので結末はどうでもいいから曖昧にするか、というパターンで、
どれにしたってレイプされた女リーダーには救いが無い。友人はそこが気に入らない。

そこで友人が考えたシナリオはこうだ。
部下数人と坑内で落盤に遭うまでは同じだが、そこからが全然違う。
女リーダーは、ここから無事に脱出できたら全員とSEXしてやると約束し、
暗闇で絶望する男達の性欲を焚きつけ、落盤した壁を内側から掘り進める。
そして無事に脱出して、その後、約束通り一人ずつ部下の相手をしてやる。
官能小説という縛りがなければ、最後のSEXは反故にしてもいいし、しなくてもいい。

何が違うか。まず無理矢理レイプされない、という点が違う。これ大事。
男どもを自棄にさせず、レイプという犯罪行為をさせなかった、という点も大事。
あと、自分も含め全員が生き延びていることも大事。事故は起こってしまったけれど、
部下を死なせず、機転を利かして生かした点で、女リーダーの監督官としての器が認められる。
しかもそれは自分が女であり、その他が男であることを利用した点でも優れている、らしい。
SEXをエサに、男リーダーの場合よりも部下のやる気を引き出せたから、ということだろうか。
さらにご褒美としてのSEXそのものも、坑内よりも衛生的で、避妊も可能であるからイイ。
何よりも女性が最後まで主導権を握っている。危ういパワーバランスの中で踏みとどまった。


酒の席でこういう話題はよくするが、私はそもそもフェミニズムの意味をあまりよく知らない。
このようなことを熱弁していたものの、友人も別にフェミニストではないと私は認識している。
(と言うか、何で私はわざわざここでフェミニズムとは無関係だと証言しているのだろう?)
彼女の考えたシナリオも、それを語る彼女の言葉の選び方も、如何なものかと思うのだけど、
私が話を聞いていて思ったのは、この世は完全に男性社会で、女性がその中で生きて、働いて、
ましてや上司であるということは、凄まじいものがあるなということで、グロテスクだ。

友人にすれば、女リーダーが仕事もSEXもコントロールできた点を評価しているのだろうが、
部下の男どもにすれば生き延びてSEXもできる。女は生き延びてSEXをさせなければいけない。
この非対称性は、レイプする/レイプされる、という歪み、男性優位の非対称性が根底にある。
だからこの物語から、男性優位の現実の社会を連想する私はそんなに間違っていないはずだ。
単なる性欲の捌け口を回避するために、「ご褒美としてのSEX」を自らで用意しなければならない。
そこで賭けられているものの価値が私にはよくわからない。世の中が歪んでいるのはわかるが。
posted by 手の鳴る方へ at 02:50| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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