2007年10月30日

ボケノートクロニクル 前口上

茨木のり子に「落ちこぼれ」という作品がある。その冒頭はこう始まる。


     落ちこぼれ  和菓子の名につけたいようなやさしさ


「詩人は発明者である以上に発見者である」と言ったのはボルヘスだったか。
彼の言うことが本当だとすれば、詩人はここで一体何を発見したのだろうか?
私達がこの詩を面白いと思い、感心したとすれば、それは何故だろうか?


散文的な言葉によって形骸化した世界が、ここで息を吹き返していないだろうか?
「どうせお前みたいなモンはこういうことでしかない。この程度だ」と予定され、
言葉によって惰性で分節化され、矮小化された世界に、日が照ってはいないだろうか?
詩人は他ならぬ言葉によって、世界の新しい側面を暴き出す。詩人は世界を発見する。


ところで、ここで茨木のり子の詩のやっていることは、大喜利と大差がない。
それはシンプルな言葉遊びで、ネット大喜利なら「笑えないけど上手いね」と言われる。
あるいはこう言った方がわかり易い。詩も大喜利も、散文を敵に回している。
新聞や法文や権力や予定調和や安寧秩序、情報の流通、既得権益にケチをつけている。
例えば。


【Page132】
靴べらの本当の役割は?



[ 1位 ] 一揆通関  
卒業アルバムで帰宅部の生徒が誇らしげにかかげる

[ 2位 ] 中華ン。  
1球で降板したピッチャーの日給

[ 5位 ] da  
5つ集めて森永へ送ると、もれなく迷惑

[ 7位 ] 猛禽
先を舐めて風向きを確かめる



「詩人は発明者である以上に発見者である」と言ったのはボルヘスだった。
出来のいい大喜利を見る限りでは、詩も大喜利も似たようなものだ。
靴べらに関しては、100年経ってもこの1位を越えるような発見はないだろう。


大喜利は元々、というか常に、演芸の一部だった。それは由緒正しい余興だったはずだ。
NHKで大喜利番組を始めるのなら、それは教育chで文芸的に始めるのが正しかった。
日曜日の朝早くにやってる、俳句や短歌(あるいは碁や将棋)の番組のように、
地味なスタジオで、品のある先生をお招きして、視聴者の作品を評価すればいいのだ。
そういう身振り自体が、とても詩的で大喜利的じゃないだろうか?

別にお笑いや大喜利を文芸と言い張って、箔を付けようと思っているのではない。
低俗と断罪する真面目なオトナ達に、顔を顰めるのをやめるよう言いたいのでもない。
「大喜利は詩のようにスゴイ」と言いたいのではない。全然無い。むしろ逆だ。
「詩なんて偉そうにしててもやってることは大喜利みたいな遊戯です」と言いたい。
ひっくるめて、文芸は大喜利の「言葉遊び」みたいなモンだ、とも言いたい。
肩肘張ってページをめくったり、人生(何だそりゃ?)を見出したり、感涙を期待したり、
ましてや影響を受けて自殺したり、不倫したり、エアーズロックから人灰を散布したり、
そういう態度を偉いとかスゴイとか、知的だとか思ったりするのはやめた方がいい。

一言で言ってしまえば単純なことだ。「文芸は楽しい」と、そういうことだ。
で、全ての文芸は作品として残るべきだが、大喜利というヤツはシャイなのか知らんが、
劇場の頃もネットに移動した今も、記録されるということと縁が無いらしい。
それこそ即興芸術の真骨頂? 全てがデータ化されるネット時代に何をかいわんや、だ。


だから始めます。ボケノートクロニクル。更新は気長に、適当に。飽きたらやめます。
posted by 手の鳴る方へ at 03:30| Comment(0) | ネット大喜利・小咄板 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月21日

笑いを送り届ける3 〜で、ネット大喜利は〜

ネットに流通しているコンテンツはオールドメディアの複製だ、って一回目に言ったけれど、
ボケノートに関して言えば、そのコンテンツはほぼ100%自前のものだ。
アウラ無きネット空間において、このオリジナリティーはものスゴク貴重で、
2ちゃんのネタがそれだけで十分にコンテンツとして自立して成立しているように、
ネット大喜利のコンテンツにも、光が当たる日がいつか来ると私は思っている。


だから問題は、最初から、どうやってそれを送り届けるか、ということなのだ。


NHKのケータイ大喜利で思うのは、そのプラットフォームの大したこと無さで、
投稿数が30万件弱なのに、発表されるのは約50分の放送中、僅かしかない。
ネタの内容はともかくとして、ここには送り手と受け手の間に交通障害が生じていて、
TVというオールドメディアの限界を露呈しているようにすら思えてくる。
送り手側の超多様性にシステムがオーバーヒートし、受け手側の選択肢はここに無い。

私がケータイ大喜利の関係者なら、お題を50個ほど出してボケを募集し、
その中で比較的面白いボケを幾つか投稿している投稿者を数名だけ選考、
放送中はそいつらのネタだけを立て続けにひたすら紹介する。
30個くらい一気に紹介して、小休止ごとにスタジオの芸人がネタにコメント。
送り手の希望としては、セミ・プロ的な扱いを特権的にTVで受けたいだろうし、
受け手としては、TVなんだから多様性を最初から諦めてもらうしかない。
選び手としても、効率よくプラットフォームとしての役割を果たさなければならない。
でもこれで面白くなるかどうかは知らん。間延びするのが一番駄目だと思うけど。



んで、せっかくここまで書いたから、ネット大喜利界についても提案しておきたい。
まずは参加していない人達にコンテンツを届けるところから始めなければならない。
受け手が選ぶには量の多いこのコンテンツを、どうやって、誰が選別するかも不明瞭だが。


ブログサービスの一環として、最近、ブログパーツと言うものが紹介されている。
私のブログのSeesaaも、このサービスをユーザーに提供している。


FLO:Q(フローク) 多機能型ブログパーツ


試す気がないので詳細は知らないけれど、ブログの隅で、独立したコンテンツとして、
音の落書きで楽しめと言ったり、今日の献立を提案してくれたりするのだろう。

ネット大喜利は真剣に読むモンじゃない、というのはもうわかりきっている。
面白くなければ別にスルーしてもいいよ、くらいのプラットフォームじゃないと困るワケで、
本として配られたり、TVで一ネタずつ紹介されていては、ネタも受け手も耐えられない。
だからブログパーツのようなコンパクトサイズで、意識的に観賞されにくいかたちで、
例えばF5キーなどで画面が切り替わる都度、表示されたお題とボケがコロコロ変わり、
ブログの主人も読者も、一見さんも、運が良ければクスッと笑えるような、
ついでにブログのネタにもしてもらえるような、そんなブログスタイルを提案したい。


実際にブログパーツとして使えそうな、ボケノートがストックしているコンテンツは、

@ お題もボケも短いもの。
A 当事者が自信を持って紹介できるもの。
B 政治や時事ネタ、下ネタ、2ちゃんネタ等、際どいネタでないもの。
C 身内ネタでないもの。

と、こんな具合に、ある程度は常識の範囲内でチョイスすることができる。
常識の範囲内とは言え、病的な発想のネタこそ紹介したいって気もして、個人的には、
「処女なのにナウマン呼ばわり」とか、「しのはらー」とかを積極的に紹介したいけど。
どうであれ、質は括弧の中に入れるとしても、量的にはそこそこのモノになるだろう。


ここまで書いてきたけど、ネット大喜利は、既存メディアを意識する必要などないと思う。
それはTVをぶっ潰すと言う意味でも、TVのお笑いを目標にするという意味でもそうで、
TVのコンテンツは、多くの人の努力と、膨大な金と、積み上げてきた技術・経験の産物だ。
「お笑い」をTV的なコントや漫談、演芸、バラエティとしてイメージし続ける限り、
プレイヤーの超多様性しかないネットのコンテンツなんか勝てるワケがなくて、
だから問題なのは、何度も繰り返すけれど、コンテンツの送り届け方が大事なのであり、
ネットである限り、この問題は必ず、どんな状況下でもついて回ることだと思う。

アマチュアとして、アマチュアのままで、どうやってネット大喜利界は外に打って出るか。
たこつぼ的な閉じた空間で楽しむのもいいし、参加者の数も今くらいが丁度いいのもわかるが、
毎度毎度コンテンツを生産しておいて、再利用も何もしないというのは単純にもったいない。
ネット大喜利は「ネット」大喜利であることを自覚して、アプローチを考えるべきだ。
posted by 手の鳴る方へ at 00:19| Comment(2) | ネット大喜利・小咄板 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月20日

没ネタ供養2

[Page585]【お題】
「俺にかまわず逃げろ!!」と言った彼の状況は?




「そんな役が、やれるわけねぇーだろがぁぁぁー!!!!!!!!」

荒れ狂う力也を前に、人間の力は無力だった
リーダーの目の前で、部下が、重機が、次々と飲み込まれていく
死者128名、負傷者1024名を出す、芸能界史上最悪の大惨事となった

この未曾有の大災害を受けて
会社の株価はかつてない落ち幅を記録し
社長以下32名の役員が辞任へと追い込まれた
誰もがこのプロジェクトの失敗を確信していた

しかし、リーダーの××は、諦めなかった
「お願いします ひょうきん族の命運はあなたにかかってるんです」
××は、何度も力也に嘆願し、喰らいつき、そのたびに殴られ、蹴り飛ばされた
失敗したプロジェクトに必死になって喰らいつく彼を、嘲笑う者さえ社内にはいた

そんな男の姿を見つめる、若き技術者がいた
技術者の名は○○といい、大学で心理学を学んだ、負けん気の強い道産子だった
○○の実家は、津軽海峡を臨む漁村にあった
戦後の復興すらままならない、ホタテ養殖業者の貧しい生活を、幼い頃からよく見聞きしていた
○○は、以前より、そんな彼らの力になりたいと思っていた

ある日、意を決して○○は言った
「××さん。一緒にやらせて下さい」
そう言って、深々と頭を下げた
プロジェクトの歯車が、再度、音を立てて動き始めた



〜中略〜



力也が、ついに、ホタテの衣装に袖を通した
ホタテマン誕生の瞬間である

ホタテマンがお茶の間の人気者になるのに
それほど時間はかからなかった
「ホタテをなめるなよ」はその年の流行語となり
「ホタテのロックンロール」はミリオンヒットとなった
まさに、飛ぶ鳥を落とす勢いで、日本中にホタテマンは知れ渡った

○○の故郷も、ホタテマンの活躍に沸き上がった
ホタテは飛ぶように売れ、寒村だった漁港は
どん底から息を吹き返した
多くの村民が、ホタテ関係者が、救われた




「ええ、本当に、ホタテマンがいなかったら、この村は駄目でした。
今でこそこうして栄えていますが、当時は食う米もありませんでしたから」

「あの頃はがむしゃらでした。力也さんのパンチを一番くらったのは自分だと思います
死ななかったことが不思議でなりません」

「のど黒飴のCMもさせていただくことができました。今でもホタテマンの仕事は私の誇りです」



                 ――――――プロジェクトX 〜挑戦者たち〜       
                            第4096話 「奇跡の配役、ホタテマン誕生秘話」より


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書いたはいいけど、全然「俺に構わず逃げろ!!」じゃないので投稿をやめた。
田口トモロヲの声を脳内再生してお読み下さい。
posted by 手の鳴る方へ at 07:41| Comment(0) | ネット大喜利・小咄板 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月11日

没ネタ供養

[Page550]【お題】
新人教師の初授業での思い切った行動


松本人志が初監督する映画をいかに私が楽しみにしているかを熱弁していると、前の入り口からKISSのヴォーカルみたいなメイクをした変質者が現れて、手に持ったてりやきバーガーで児童を襲う。が、しかし、たまたま児童の中に少林寺拳法の達人がおり、簡単に変質者を捻じ伏せたその姿を見て、「こんなシーンがグラップラー刃牙の最大トーナメント編にあった気がする。そう思う人は手を挙げて」と言ったところ、何とクラスの8割が挙手。この数値は「松本人志の映画を楽しみにしている」と答えた児童の12倍の数字だが、それはともかくとして、「みんなチャンピオン読んでるんだねー」と14キロもの砂糖水を飲みながら話していると、「保健室が火事になっています。先生と生徒は慌てずにグラウンドへ避難してください。あと、マイク・クイン(グラップラー刃牙の最大トーナメント編に登場したプロレスラー。別名ニューヨークの鉄鋼人)は唯一、無傷で地下闘技場から出てこれた偉大なるファイター」というコメントが校内スピーカーから流れてきて、そいつぁあ縁起がいいや、っていうことで、みんなでペタペタ触ったから変質者もゴキゲン。愉快なスウィングを楽しむようなアーバン・ライフ。思わず妻も雨の中で踊りだす。人生は楽しんだモン勝ちらしいね。じゃあみんなでグラウンドに避難しようかと思ったときには火の手が完全に回っていて、逃げ遅れて34人が死亡。特別番組で火曜日の「リンカーン」が潰れたのでリッツパーティーは中止になりました。大量に余ったサワークリームが欲しい人はお電話下さい。

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KISSの誰にしようか悩んでたらタイムオーバーになった。
自己採点なら3点。投稿しない勇気を持とうと思った。

しかし、最近こういうナンセンスな長文って流行ってるのだろうか?
ファミ通町内会にありそうな感じでイイけど。
posted by 手の鳴る方へ at 08:40| Comment(2) | ネット大喜利・小咄板 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月03日

ネット大喜利の展開

一つ前の記事の続き。
カメラオタクが5万人。マイナーと思われがちなテッちゃんも2万人いて、市場規模は40億円だ。
ちなみにネット大喜利の世界はどうかというと、ボケノートの参加者は1072人(2月2日現在)。
(それがどこまで広がってるのかは知らんが)ネット大喜利界の人口は多くて2000人程度だろう。
全然大したこと無い。しかもNRIのオタクの定義を持ち込めば、大喜利オタクの数はほぼゼロになる。

ただし、NHKのケータイ大喜利を考慮すると、参加者数は跳ね上がる。投稿数が30万件弱。
投稿数から参加者の数を推定するのは難しい。根拠はないけど、7〜8万人くらいだろうか。
TVの集客力は凄まじい。この数字だけを見れば、大喜利の雑誌が店頭に並んでもおかしくない。
もちろん雑誌に載せるようなコンテンツも無いし、雑誌が買われるほどの市場も無いのだけど。


大喜利もどちらかといえば、俳句や短歌みたいに金のかからない趣味だから、
市場に食い込んで規模を拡大、という成長の仕方は難しいだろう。
元々からして、大喜利は舞台演芸のオマケみたいなモンで、言ってみれば伝統芸能だ。
雑誌やラジオの投稿コーナー、お笑いブームがあって、それをネットが一般に広げただけで、
市場とはそもそも縁が無い。完全に草の根運動でここまで来ているのはむしろスゴイ。
拡大路線が必ずしもいいとは言えないが、裾野を広げるにはまだまだ時間がかかりそうだ。


ネット大喜利の5年後なんかを好き勝手に想像すると、総人口が5000人くらいで、
ボケノート規模の大喜利サイトが2〜3あり、そこを中心に運営されてる感じだろうか。
やってることは今とそんなに変わらないだろう。議論の内容も、まぁ、同じことを言ってるだろう。
システム面はどうなっているだろうか。改善の余地はあるのだろうか?
今のうちに、パント氏が飽きる前に色々とやってみるのもいいかもしれない。
色々試してみること自体は、私個人としては反対だけど、サイトのあり方の一つとしてはアリだ。
posted by 手の鳴る方へ at 03:49| Comment(0) | ネット大喜利・小咄板 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月10日

シナリオ

ボケノート【Page526】
「夢オチ」「実は嘘でした」を超える最低な映画の結末 (柴川ふみ)


[ 2位 ] 蟹江 (六級)  

ブロロロロロ・・・

ウェザースプーン「ヒャッホーゥ!金だ!札だ!札の海だ!!」
ケビン「あんまりはしゃぐなよ、ウェザースプーン。車が狭くなる」
ウェザースプーン「嫌だねえ、くそ真面目な男は。なあ?ジャニス」
ジャニス「フフフ、そうね、たまには崩れた顔も見てみたいものね」
ケビン「リーダーってのは常に冷静でいるもんだ」
ジャニス「それにしてもすごい量ね、ざっと見積もっても・・」
ウェザースプーン「考えるだけでもワクワクしてきやがる!」
ケビン「そうだな」
ウェザースプーン「こんだけありゃあ、約20万人の子供を救うためのワクチンが買えるぜ!」
ケビン「え?」
ジャニス「そうね、このお金で地球温暖化を防ぐための植林作業もどれだけ行えるかしら」
ケビン「え?え?」
ウェザースプーン「目の不自由な人のための盲導犬も不足してるらしいじゃねえか!」
ケビン「おい、ちょっと」
ジャニス「段差が一つも無い街、なんていうのも夢じゃないわね」
ケビン「・・」
ウェザースプーン「医療技術の発展にも金がかかるって言うしな」
ジャニス「癌が治る病気と呼ばれる日も近いわよ」
ケビン「・・・・・」
ウェザースプーン「いやあ、こんな俺っちにも、できることがあるんだな!なあ!?リーダー!」
ケビン「ああ、一人ひとりの意識が地球を救うんだ」

ブロロロロロ・・・





   明日のために、いま始めよう
       
         A C

      公共広告機構



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久し振りに10点をつけた。
オチ自体は大したこと無くて、ありがちですらあるんだけど、
そこに至るまでのシークエンスが見事。

シナリオ的(映像的)なものを、それっぽく見えるように作るのは結構面倒臭くて、
例えばオチは「ユニクロのフリース 3990円」でも、
「FREEDOM 日清カップヌードル」でもいいんだけど、
どうやってこのオチまで繋げようかと考えたら、途方にくれる。
それを踏まえて、このネタは上手にオチまで持って行っているから高評価。
明日のために何を始めればいいのかさっぱりわからないけれども。


お題が映画(映画のエンディング)、オチは比較的有名なCMという構図。

最初の「ブロロロロロ・・・」で車がフレームイン。
後の「ブロロロロロ・・・」で車がフレームアウト。
物語の立ち上げ、とりわけ、お題に沿った立ち上げ方としては成功している。

で、立ち上げ後、映画的な流れとACのCM的な流れの擦り合わせが始まっている。
この作業は全部会話シーンで成されている。上手いのは「全部会話」って点。
説明的な地の文を一切使わずに、映画的な世界を作り上げている。


>ウェザースプーン「ヒャッホーゥ!金だ!札だ!札の海だ!!」
>ケビン「あんまりはしゃぐなよ、ウェザースプーン。車が狭くなる」
>ウェザースプーン「嫌だねえ、くそ真面目な男は。なあ?ジャニス」
>ジャニス「フフフ、そうね、たまには崩れた顔も見てみたいものね」
>ケビン「リーダーってのは常に冷静でいるもんだ」


たった5行で映画的な世界が立ち上がっていると思う。ここが一番スゴイ。
しかもグッドエンディングっぽい雰囲気も感じられてイイ。どう見ても帰り道だ。
さらに登場人物の性格付けも、これだけで十分な輪郭を帯びている。
車道を走る車、車の中に溢れる札束、愉快なアウトローっぽい三人組。
運転しているのはケビンだろうか。窓の隙間からお札がヒラヒラとこぼれ落ちているはずだ。
何か特定の映画を思い出すわけではないけれど、いかにもありそうなシーンだ。
映画的な文脈を上手に取り込んで、自分なりに表現してる点が高評価。


>ジャニス「それにしてもすごい量ね、ざっと見積もっても・・」
>ウェザースプーン「考えるだけでもワクワクしてきやがる!」
>ケビン「そうだな」
>ウェザースプーン「こんだけありゃあ、約20万人の子供を救うためのワクチンが買えるぜ!」
>ケビン「え?」
>ジャニス「そうね、このお金で地球温暖化を防ぐための植林作業もどれだけ行えるかしら」
>ケビン「え?え?」


で、映画的な世界を作った後で、それを崩すセンテンスを繋げていく。
シレッとした感じで、ウェザースプーンとジャニスはACのCM的な文脈で話し始める。
リーダー格(ということは主人公だろう)のケビンだけが、映画的な文脈に取り残される。
ちなみに、私の中では、「そうだな」のセリフの前後で、ケビンは煙草に火をつけている。


>ウェザースプーン「目の不自由な人のための盲導犬も不足してるらしいじゃねえか!」
>ケビン「おい、ちょっと」
>ジャニス「段差が一つも無い街、なんていうのも夢じゃないわね」
>ケビン「・・」
>ウェザースプーン「医療技術の発展にも金がかかるって言うしな」
>ジャニス「癌が治る病気と呼ばれる日も近いわよ」
>ケビン「・・・・・」
>ウェザースプーン「いやあ、こんな俺っちにも、できることがあるんだな!なあ!?リーダー!」
>ケビン「ああ、一人ひとりの意識が地球を救うんだ」


この部分は上で述べたことの反復になっている。
反復されるCM的なセリフの中で、ケビンがますます置いてけぼりになる。
ちなみに「・・・・・」のところで煙草は揉み消されている。私の中では。
車内は札だらけだが、ここで吸殻を外に放り捨ててはいけない。ACの公共精神に反するからだ。
で、最後、ウェザースプーンから同意を求められて、
>「ああ、一人ひとりの意識が地球を救うんだ」
と、映画世界の住人全員が、CMの文脈に納得したところで、車ごとフレームアウトする。
残されたのは映画の世界(背景)だけで、この世界は侵食してきたCMの世界を既に受け入れている。
ここまでお膳立てすれば、ACのロゴは堂々とこの世界に入ってくることが出来る。

最後まで置いてけぼりなのはスクリーンの前の客だろう。
ダーティー(多分)な映画の顛末がACなのだから、結末としては最低だ。
posted by 手の鳴る方へ at 06:36| Comment(0) | ネット大喜利・小咄板 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月14日

たまにはボケノートのことも考えます

友人宅でダラダラしてたら雑誌の「ダ・ヴィンチ」があった。
この雑誌って本を商業主義的に扱ってる感じがして嫌いなんだけど、
それはともかくとして、読んでたら「ほぼ日刊イトイ新聞」の記事があった。


読んでて思ったんだけど、こことボケノートって提携できんかね?
「提携」が大袈裟なら、ボケノートが手伝えることってないんかね?
やってることはもちろん違うんだけど、そんなに違う感じも受けないんだけど?
「いいまつがい」とか。 面白さに対するスタンスというか、感度とか。


いや、思いつきだから特に何かアイディアがあるワケでもないし、
ボケノートのスタンスがどういうものなのかも私はよく知らんけど、
「ほぼ日」のサイトにお題が出て、それに答えるのもいいし、
ボケノートの過去ログを紙面上で紹介してもらうのもいい。

まぁ前者の場合、ボケノートとは関係なくて、「ほぼ日」が自前で参加者を集めればいいワケで、
必ずしもボケノートが関与する必要もないだろうけど、
それでも参加者が集まれば採点、壺上げするにしても大変なわけで、
そうなったらボケノートの役割もあるのかな、という気もするけど、
まぁ、いいや、とか、そんなことを思いました。

最近のボケノートって、何か水面下で動いてんのかな、と思わせる
ブログや掲示板の書き込み、投票があって、ネット大喜利の可能性というか、
ベストなあり方を模索しているのかなぁと、そんな気がします。
posted by 手の鳴る方へ at 02:22| Comment(11) | ネット大喜利・小咄板 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月09日

パスパスパスパスパスパス

思い出したように没ネタを貼ろうと思う。



[Page481]
野球で「ボールが止まって見えた」と言う言葉がありますがスポーツ界で他にどんな名言があったでしょうか?

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「パス! パスパス! ヘイ! パス! こっちフリー! へい! パス! パス! よし来い来い! パス! パス! パスパス! いまだ! パス! パス! 隙あり! パス! パス! パスパス! パス! へい! こっち! こっちにもいるぞ! パス! パス! パスパス! パスパスパスパス! パス! こっち空いた! フリー! よっしゃ来い! パス! パス! パス! そっちじゃない! こっち! 来い! パス! パスパス! パス! 敵だれもいない! こっち! 俺だけ! パス! 超フリー! パスパス! 俺とキーパー1対1! ばっちこい! パス! パス! パス! パス! パス! 浮かせろ! パスだ! パス! 審判見てない! パス! 敵いない! 俺フリー! パス! ゴールすぐそこ! へい! パスだ! ロングパス! パス! へい! よっしゃ来い! スルーパス! 敵いない! 蹴れるからマジで! パス! パスパス! キーパーいない! パス! へいパス!キーパーマジでいない! パス来い! パス! マジで来いよ! まだボール触ってない! パス! パス! 俺を見ろ! パス! へいへい! パス! そこを通せ! 敵だれもいない! 一人ぼっち! 完全にフリー! いける! パス! パス! ドリブルで持ち込む! パス! へい! よし! パス! パスパス! マジでパス! お願いします! パス! へーい! ほらほら! へへーい! 100円やる! パス! 親が見てるんです! パスしてください! こっちです! 僕はここにいる! ここにいるよ! パス! レッツコミュニケーション! へい! 仲間だろ! 敵も俺をマークしろよ! 死ね! パス! ボールに触らせて! マジで! ちょっと勘弁して! パス! へい! へへーい! ほっほほーい! うっほほーい! アラレちゃんのマネ! 似てた!? いいからパス! パス! お願いします! ボール! マイボール! こっち来い! こっちの陣地俺しかいない! すげーフリー! 何これ!? パス! へい! オラオラ! パスパス! ボール! パス! バスガス爆発! ほらほらこっち! パス! へーい! 逆立ちしてるよ! 見て見て! パス! パスパス! 寝転がってる! パス! へい! 誰か気にかけろや! パス! こっち来い! 見ろ! 俺いま全裸! すげー! 見ろや! パス! パスパス! ちょっと待って! いま靴下はいてるから! よし! 待たせたな! パス! パス! パース! UNO! ドロー4! エロティカ7! パス! プァシュー! パス〜! ね〜! パスちょうだ〜い! お願いしますからぁ〜ん! へい! 来い! そこのお前! いま俺と目があっただろ! 無視すんな! おいコラ! パスじゃ! パスよこせ! いいから貸せ! ボケが! 死ね! パス! 呪われろ! ヘイヘイ! こっち見ろ! フリー! あらゆることから! 寂しい! パス! 何でもします! こっち見て! パス! パス! パス! 帰るよ!? いいの!? パス! 今なら間に合う! パスだ! サッカーは11人! パス! ここで俺の番! パス! ヘイ! フリー! フリーダム! ヘイ! パス! 帰るぞこら! こっち来い! パス! へい! 帰るぞマジで! 怒るよ!? パスしろや! 殺すぞ! 死ね! そこのハゲ死ね! バーカ! よしこい! パスだ! その憎しみをパスにしろ! 俺にぶつかって来い! 俺ならやれる! だからパス! みんなのパス! オラに力を! パスパス! へーい! こーい! パス! 撃たれた! マジで! こっち見ろや! パス! 撃たれたけど! 最後の思い出にパス! ヘイ! 死ぬ! 死ぬ前にパス! ボールを抱いて死にたい! ヘイ! 一度でいいから! 先っぽだけ! マジで! 大丈夫だって! だからパス! パスパス! パス! 大丈夫だって! 先っぽだけ! 入れないって! だからパス!」

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まあ、いつものようにオチが思い浮かばんね。
水戸黄門の「静まれ〜い、静まれ静まれ〜い」ネタと似てるしね。
ラーメンズの片桐がパパ役で何か色々するネタにも似てるしね。
(ラーメンズだっけ? よく知らんけど)
自分で採点したら5点。よくて6点。
長文を書くスパンが短かったので今回は見送り。
posted by 手の鳴る方へ at 05:36| Comment(2) | ネット大喜利・小咄板 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月28日

変なネタ

【Page458】
いつも笑わないラーメン屋の頑固おやじが、さすがに笑ってしまった出来事とは (極細)


[ 225位 ] うどん:職業:田舎侍

イイカゲンな自動車を描いてるくせに
ワイパーとライトには拘泥し
おまけに唐突な「数字の9」
と描画してある大人の落書き

         [計48点] [笑率53.9]




大喜利なんだから大喜利らしいことを書けばいいのに、
個人的に本当にあった事実を書いたようなネタ。
誰もそんなリアリティーなんか求めてない。
求めてないのに書いちゃったから面白いと思った。


大体、やってることは笑いなんだから、最低限の情報の共有が必要のはずで、
「ラーメン屋の頑固オヤジが笑う」シチュエーションを伝えようとすれば、
そりゃあ当然「あそこまでのれんがくっつく人は初めて見た」と書いた方が
面白いし、面白いかどうかを別としても、そっちの方が万人に伝わる。


リアリティーというのは類型的でない、個別具体的だ、ということで、
みんなが笑うようなことで笑っていたら、そこに頑固オヤジのリアリティーはない。
でも、このネタの場合、ラーメン屋が大人の描いた車の絵を見てる状況がさっぱりわからないものの、
そういう大人のチープな絵をみて笑うところに、妙な具体性がある。
「そんなことで頑固オヤジは笑わないだろ。少なくとも俺は面白くない」
という発想で採点者は採点してるから、当然低い点をつけるんだけど、
仮にこのネタで頑固オヤジが笑ったとしたら、そこに生じる頑固オヤジの現実味は結構スゴイ。
ラーメン一筋で生きてきた、笑わない頑固オヤジが、そんな絵を見てつい口元を緩ませて、
「なんだよこの絵は、これで大人が描いた絵かよ。大体いい加減な描き方のクセに
ワイパーとライトにはこだわってやがって、それに何この数字の9って、意味わかんねぇよテヤンデェ」
などと思っていたとすれば、それはもう実在の人物で、それが私は面白いと思った。


ただ、もう一度言っておけば、そんなリアリティーは誰も望んでない。
望んでないけど、ボケは採点者の期待を裏切ってナンボだと思うし、
何であれ「ズレ」は大喜利の基本だと思うので、こういうネタを練って投稿するのはいいと思います。
posted by 手の鳴る方へ at 08:45| Comment(0) | ネット大喜利・小咄板 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月21日

ドキュメンタリーと脚色 〜 Documentary and dramatization 〜

前回のボケノートの壺上げ。というか、妄想。


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[Page397]
勇者が最初の村からなかなか旅立てません。その理由は?




[ 4位 ] 2D


【初日】
母上、100円ショップじゃ出刃包丁しか買えませんし
衣服もパパのお下がりのゴルフウエアです
これじゃあ、豊田商事事件の犯人です
いくら貧しくとも、100円で出来る準備には限界が有ります
ご一考下さい

【一週間後】
母上、武器の出刃包丁も巧みに操れるようになり、今では立派に鰤も捌けます
穴の空いた包丁ですが、切った具が付かなくてとても実戦的ですね
今ではとても気にいってます
それとダイエーで買って来て頂いた、アドニスの上下真っ赤なジャージも動きやすいです
毎晩やってきたこのジャージで出刃を振り回す特訓も今日で最後です
今まで育てて頂きありがとうございました 明日僕は旅立ちます

【半年後】
母上、通り魔ではない事を証明して頂きありがとうございます
無事に本日、出所する事となりました
思えば最後の特訓の日、警官に囲まれた時は勇者としてこれからどうなるかと
思いましたが、服役中差し入れして頂いた永ちゃんの”なりあがり”に救われました

【一年後】
母上、教えて頂いたあの敵を混乱させるという魔法ですが、刑務所で出会った山下さんがあの魔法に使う粉を買ってくれました
その山下さんの敵にあの魔法をかけて見たんですが、最初は抵抗していた女性型の怪物は(山下さんはメス豚と言ってました)
徐々に抵抗しなくなり、気持ちよさそうに山下さんが上に乗ってました
僕は山下さんに言われ、ビデオを撮ってました
怪物を倒す研究だと言われたのですが、それがまずかったらしく警官に踏み込まれ、また捕まりました
母上が言っていた言葉”この魔法の事は言っては行けない、魔女狩りに遭うからね”が心にも体にも響きました
魔法の粉はどこで手に入れたんだと厳しい尋問を受けました
僕は耐えました。母上、丈夫な子に産んで頂きありがとうございます

【三年後】
母上、二度目の出所が近くなりました
山下さんが魔法の粉を買ってくれた時の代金は裏山に隠してあります
それで今月の中古車情報誌GOOの301pにある93年式の白いソアラを買っておいて下さい
ダッシュボードにあの粉も入れておいて下さいね、もう無くなりましたので
村を怪物から救う為、出刃と魔法とソアラと山下さんに貰ったトカレフと日本刀で、名残惜しいですが出所後旅立ちます
今までありがとうございました
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[AP:6 | たか:10 | しょこら:7 | 真夏の汗:8 | こお:6 | 十三さん:4 | 抱きしめたトゥナイト:6 | 斬鉄剣:3 | からくり:6 |
トラップ:5 | ピラン:3 | 粗品デル・ソル:3 | なかやまふうぞ君。:1 | うずら:4 | 廃人寸前:1] [計73点] [笑率85.9]


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もはや「ニュー」でも何でもないニュータウンで起こったある事件。

それを追う中で見えてきたのは、犯人のあまりにも切ない半生だった。


的な、そういう犯罪ドキュメンタリー映画のようなボケ。



「豊田商事事件の犯人」とか「永ちゃんの”なりあがり”」とか

「中古車情報誌GOOの301pにある93年式の白いソアラ」とか、

明らかに異質なボキャブラリーで飾られているのがいい。

文章を飾るガジェットとして、とことん胡散臭いのが素敵だ。




この物語は、多分だけど、私が思うに、


舞台は人口が20万人ほどのベッドタウン。
主人公は築35年の木造住宅に母親と二人で貧乏に暮らしており、
父親とは離婚、または死別している。頭はそれなりにいいけれど、
母親が自分の息子を勇者と思い込んで育ててしまったため、
どうにも社会に適応できない性格の青年になってしまう。

冷たい世間の目に晒され、自分たち家族が理解されないことに苦しみ、
つまるところ生まれ育った町を憎んでるんだけど、
そこは勇者だからという理由でじっと我慢している。
で、さて、いざ出発、というときに警察に逮捕されてしまい、
留置所では勇者=永ちゃんみたいな認識に陥り、
刑務所かどこかでいつの間にか知り合ってた山下さんに毒され、
RPGの認識で、そうとは知らず、勇者も犯罪の片棒を担いでしまう。

警察の厳しい尋問に耐え、勇者本人は口を割らなかったのに、
何故か結果としては実刑判決(多分執行猶予つき)を喰らってしまうが、
それでもなお、村を救うために旅立つことを諦めておらず、
犯罪で築いた財力にモノを言わせて旅の準備を整え、
トカレフとかポン刀とかダッシュボードに白い粉とか、
法治国家の日本ではこれ以上ない最強装備を揃え、母に別れを言う。


映画の最後にドキュメンタリー作家が出てきて、
「彼をここまで狂わせたのは母親であり、この寂れたニュータウンなのです」とか、
「彼は世界を救いたかった。そう、正義とは実際、相対的なものなのでは?」とか、
「彼に救いは、この犯罪に救いは、果たしてあるのでしょうか?」みたいな、
いかにももっともらしいことを言い、観客の心を揺さぶりにかかる。


ビデオカメラは金が隠されていた裏山から町を遠望し、
風雨に晒された集合住宅とか、耐震強度のないような一軒家を撮影し、
準強制わいせつが行われた、町の片隅にある廃ボーリング場か、
あるいは格安ホテル、山下さんの借りていた部屋、勇者宅、
どこであれその、誰もいなくなった、空っぽの空間の映像が差し込まれる。


そして早朝、白いソアラが国道を南下していくシーンでブツンと映像が終わる。


真っ黒な画面になり、彼のその後の不幸な人生が5〜6行ほどで説明される。
自己顕示の激しい、でしゃばりなドキュメンタリー監督ならば、
その後に決めセリフ、観衆の心を打つような一言が添えられ、
その余韻に浸ったまま、それほど派手ではないテーマソングに合わせて、
スクリーンの下からスタッフロールが流れ出し、観客は静かに席を立つ。




……という悲しい話だと思う。

こんな具合に妄想が広がるネタは面白いし、
これが4位になってるのは他人事ながら嬉しい。
別に[ 面白い=笑い ]じゃないからね。
posted by 手の鳴る方へ at 00:10| Comment(0) | ネット大喜利・小咄板 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月08日

チリ

久し振りにボケノートの話題。


【Page387】「世界の車窓から」のNG

Mr.Childrenの「ニシエヒガシエ」をBGMに、チリを縦断
-[53点] [165/334位][笑率58.2]



今回はチリでボケてスベりました。


でも、いいよね、チリ。

アルゼンチンが背中を押したら海に落ちそうなくらい瀬戸際だよね。


世界史の授業とかで「以下の図は国の形である。その名称を答えなさい」みたいな感じで

国の地図が出てるんだけど、そこにチリが入ってるだけで口元が緩むよね。

何かもう、ラッキー問題とか、そういう以前に、チリの形が、もう。

「長いwwwwwwwwwwwwwwwwwwww1つだけメッチャ長いwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」ってね。

シルエットクイズだけど、どう見てもジャイアント馬場、みたいな感じ。

そんな強烈な存在感がチリにはあると思うんだよね。




で、思い出したようにボケノートの過去スレを持ってくるんだけど、

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【Page370】 世界地図を見て気づいた新発見 (アメリカの商人)



[ 262位 ] HAxAHAxA

チリwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
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[とうふの日:2 | いんく:4 | HAxAHAxA:4 | 喫茶ロケット:4 | 浪人形・ラ:3 | スタ☆:2 | 手の鳴る方へ:6 | 機動BOX:3 |
ごんた20:1 | カエル。:3 | 一人シアター:5 | 勃起:3 | PAIPO:1 | にーにー姫:1 | 茶レム:5] [計47点] [笑率52.0]


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私も6点しかつけてないんだけど、これって面白いと思うんだけどね。

『よつばと!』でよつばがクラゲに爆笑してみたいに、

チリの形も「これはないな」の部類に入ってると思うんだけどね。

まぁ、私も6点なんだけどね。評価と評論は違うから別にどうこう言う気は無いけど、

これの評価が低かったの、ショックでした。予想では20位前後と思ってた。




で、チリだ。

何でこんなに長いのかしら?と思うのが人のサガだと思うんですよ。

どうせヨーロッパから独立したときの国境線なんだろうけど、それにしても長い。

植民地にするにしても縦長の領土は効率が悪いんじゃないの?と思う。

で、調べた。ググればすぐに見つかると思ったけど、結構時間がかかった。

世界の国々/南アメリカ/チリ によればこう書いてある。


>アンデス山脈と太平洋に挟まれ、東西100〜350km、南北4270km の細長い国土。
>5000m級のアンデスの尾根を国境線としている。



というわけで、よく考えればアンデス山脈がありました。

むしろ国境と言えば地形でぶった切られてるのが普通。

何かもう、普通過ぎて面白くない。

30分くらい調べてたのが馬鹿馬鹿しい。
posted by 手の鳴る方へ at 00:04| Comment(0) | ネット大喜利・小咄板 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月29日

採点は楽しい3

みんなが飽きている以上に私が飽きている
そんな「採点は楽しい」のコーナー第三回目
勝手に雑誌のタイトルを評価します


今回は文芸誌編


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月刊WiLL(マンスリーウィル) 3点
右翼雑誌のくせに敵国語をタイトルにしているのが駄目。
新しいコンサバ気取りなのか?
街宣車の側面に書いてある結社名を髣髴とさせるタイトルで、
購読者を限定するくらいの気概が欲しい。


世界 5点
時間を止める悪の親玉(エジプト在住)を連想させるのが高評価。
おめーは俺を怒らせた とか言われたり、
ロードローラーだ!! って言ったりしてて楽しそう。
ただ、大風呂敷を広げすぎだし、タイトルとしても無難。


ダカーポ 5点
上位を狙ってる感じが嫌だが、
別に悪くないので5点。
気取った感じが鼻につく。


週刊金曜日 2点
曜日がタイトルなのは安易。


現代 2点
安易。こんなボケにコメントはいらない。


第三文明 6点
意味深。
第一と第二すらもイマイチわからないのに、
まさかここで第三とは。
でも狙いすぎなので6点。


現代思想 2点
無難すぎる。
現代思想を実際に取り上げてはいるが、
もう少しひねれ。
左翼の雑誌タイトルは、いわゆる「置きにいってる」のが多い。
「置きにいく」の意味がイマイチわからないが。


ユリイカ 8点
学術っぽいタイトル。
知的好奇心に奉仕する感じがしてとても好きだ。
上位を狙ってる感はあるが、
別に上位でもいいと思わせる力量がある。


接続 9点
これは盲点。
根無し草な現代人に見事にジャストフィット。
文系雑誌に相応しい完璧なネーミング。
「接続」って言葉がまたインテリっぽい。
馬鹿は「接続」しないし、ホームレスは「接続」できないからね。
このタイトルだけで作文が書ける。9点。


考える人 2点
発想が小学生。
お前がもう少し考えろと言いたい。


思想 2点
だからそのままじゃねーか。
現代思想とかぶってるし。


情況 4点
ふーん、って感じ。
「情」内面性で、「況」が外部性を示唆しているようにも読めるが、
他のボケに埋もれがち。これだけ取り出すと悪くはない。
よく考えられてるけど、評価には繋がらない残念な例。


諸君! 9点
まさに右翼雑誌。傑作。
躍動感と公共性がイメージされるのがいい。
訴えかけてる感じも素敵。
思想語りの文系雑誌はかくあるべきだ。


中央公論 1点
中央という言葉の意味が抽象的でイヤらしい。
何が中央なのかを指示しないで中央とか言う奴は駄目だ。
公論の「公」の字もムカつく。


論座 3点
面白味ゼロ。
基本的にどうでもいいタイトル。


Voice 3点
右翼雑誌のくせに敵国語をタイトルにしているのが駄目。
街宣車の側面に書いてある結社名を髣髴とさせるタイトルで、
購読者を限定するくらいの気概が欲しい。
VoiceならVoiceで「神国皇民ノ声」って名乗ればいいじゃん。


正論 1点
これは駄目だ。
言うに事欠いて正論なんて人間性を疑う。
自分は正しいとか言ってる奴は性根が腐ってる。
0点があるなら0点。マイナス点があるならマイナス点をつける。
100回生まれ変わって出直して来い。


紙の爆弾 7点
頭の悪さを隠そうとしていないタイトル。
ペンは剣より強しとはよく言ったもので、
言論に対する思い入れがよく伝わってくるが、
その結果がこんなにも滑稽とは恐れ入る。
もちろんこういうのは大好き。


文藝春秋 2点
「藝」の字がムカつく。
春秋ってフレーズも大したことない。


小説現代 2点
うん。普通。
段々面倒くさくなってきた。
現代の小説はこんなにつまらないですよ、
という意味なら毒が効いてるけど、
多分違うから2点。


小説宝石 5点
小説雑誌のタイトルに宝石を持ってくるこの節操のなさ。
じっと見ていると違和感でイライラしてくる。
タイトルの狙いもわかるし、発想もチープだが、
節操の無さだけで5点献上。


小説すばる3点
文芸誌として「昴」と書かなかったのは苦渋の決断だったと思わせる。
ひらがな表記は正解。でもそのわりには面白くない。


小説新潮 6点
新しい潮流を作るんだ、的な。
このくらいの気概はあってもいい。
未来志向の好感が持てるタイトル。


オール読物 8点
そ、そんな馬鹿な。


新潮45 2点
45という数字が意味深。
どうせ年号か何かでしょ?
面倒だから意味まで調べない。


小説推理 5点
そのまんま。
でも、推理小説を逆にしてみました、
とも読めるので5点。


生本 4点
言いたいことはなんとなくわかるが、
字面がイマイチ。
「生」というワンフレーズに頼りすぎ。


群像 4点
タイトルが抽象的。
しかも言葉のチョイスが中高生っぽい。
青臭いので4点。


問題小説 3点
奇を衒うボケは嫌いじゃないが、
どうしても点数が低くなりがち。
自分で問題な小説と公言するのはいかがなものか。


野生時代3点
文明的で近・現代的なのが小説なのに、
あえてその逆をいくタイトル。
こういうのには辛い評価。
文明が野生を語るなんて傲慢だ。


小説NON 6点
ネガティブっぽいがよく考えるとそうでもない。
小説は世間に否を突きつけてこそナンボ!
そんな感じか? 知らんけど。


大法輪 4点
異色のタイトル。まず意味がさっぱりわからない。
何となく仏教系の雑誌なのはわかるけど、
これが仏教的に上手いのか下手なのかわからない。
ごめん4点。

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今回もこんな感じ。
女性誌もやろうかと思ったけど、
タイトルの意味がわからないのと、安易なのばかりだったからやめた。



しかしあれだね、採点は難しいね。
1位のネタに1点つけるようじゃマズイ。
まぁ、全然反省してないんだけど、マズイ。
posted by 手の鳴る方へ at 01:37| Comment(2) | ネット大喜利・小咄板 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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